アニメはゲームと並び、日本の2大コンテンツと言われています。
どちらも日本国内で大きな売上高を誇っている大きな市場ですね。
アニメ業界においては、単価の低下にともなって製作本数が多くなってきているなど、その売上方法は徐々に変わってきています。
そこで今回は、国内のアニメ制作事業の傾向についてお話ししていきます。
二次市場によって市場規模は拡大
日本のアニメ市場の一つの特徴として、二次市場が大きいということが挙げられます。
単純なアニメ制作会社の売上だけで見た国内市場規模はおよそ1,700億円で、ゲームの1兆8,000億円よりかなり小さな印象です。
しかしユーザーの副次的なものへの支払いも含めた場合にはその市場規模はおよそ1兆2千億円にまで膨らみ、ゲーム市場と遜色のない数字になります。
このような二次市場の大きさがアニメ市場の特徴になっています。
低単価で多作の傾向
ここ数年で、各アニメ制作会社の自社制作コンテンツ数の平均は増加してきています。これは制作されるアニメの本数が増えていることを表しています。
さらにそれに伴って売上高も上昇しています。
しかしここで平均売上高を平均制作本数で割って出される1コンテンツごとの単価を見てみると、この数年は減少してきています。
これはつまり、単価下落の対策として制作本数を増やすことで売り上げを伸ばしているということになります。
ゲーム業界がここ数年で大作制作を主流とする意向を明らかにしているだけに、その差が明確に伺えますね。
まとめ
二次市場による売上の拡大は今後の業界の方向性を打ち出す一つの指標になりそうですね。
また、多作化の傾向が現場の制作者にどう影響してくるのかというのも気になるところです。
変わりゆくアニメ業界の動向からは今後も目が離せません。