アニメ監督の仕事とは?気になる内容について

アニメ監督
世界に誇る日本のアニメ文化の根幹を支えるアニメーション制作ですが、その監督は一体どのような仕事をしているのでしょうか。想像通りの仕事内容から、予想外の仕事内容に至るまで、アニメ監督の仕事を見ていきましょう。

アニメ監督の仕事内容

アニメ監督はアニメーション制作の全指揮を担う、重要役職です。シナリオ、演出はもちろんのこと、声優を決定したり、スタッフを集めることまでもが監督の仕事となります。
具体的な仕事の流れとしては、

①企画
②スタッフの確保及びそのスケジュール管理
③シナリオ制作
④作画制作
⑤演出及びそれに伴う動画制作
⑥声優によるアフレコ
⑦完成

この流れの中に打ち合わせが何回も入り、アニメ監督はこれら全ての工程に関与、指揮することとなります。
しかし、この仕事の全てをアニメ監督が必ずしも行なっている訳ではありません。

現場によって担当する仕事が異なる

実はアニメの制作現場においては、往々にしてアニメ監督1人だけでは管理しない現場もあります。例えば、そのアニメ監督が他の現場と同時並行で作業していたり、アニメ監督が一人で指揮をとるより人に任せて分業した方がいい時などです。

1話ごとに代理の監督を立てることもあれば、役職を1度決めてしまい、ある程度は任せてしまうという対応をすることも多く、アニメ監督自身のスキルや判断で現場ごとに仕事内容が変化することもあります。

演出

演出とは、絵コンテを元にしてカットやカメラワークを組み立てることで、アニメ監督の思い描いた通りのアニメーションを作る作業です。アニメーションの迫力などに関わってきます。

脚本

脚本は、脚本家やシナリオライターに依頼することが多いのですが、場合によってはアニメ監督本人が書くこともあります。脚本の作り方は主に、原作である小説やコミックを基盤にする場合と新しく書きおろす場合があり、文章力や物語の構成力が求められます。

絵コンテ

絵コンテは、シナリオをアニメーション作品にするための設計図とされるものです。アニメ監督はこの絵コンテを使ってアニメーターに自分の中の映像を伝えます。作業時間としては、2~4週間ほどかかると言われています。

必ずしも絵が上手い必要はない

実は、絵が苦手というアニメ監督の方もいらっしゃいます。もちろん絵が上手いことはメリットなのですが、アニメ監督の仕事はあくまでもチームをまとめて思い通りのアニメーションを完成させることなので、自分の構想を人に伝える能力がより重要となってきます。

アニメ監督に求められること

アニメーション制作の総指揮をとるアニメ監督には演出力、リーダーシップ、臨機応変な対応が求められます。何故これらの能力が必要となるのでしょうか。その理由について見ていきましょう。

演出力

アニメ監督の演出力次第で作品の迫力などが決まってしまうので、より良い作品のために演出力は欠かせない能力となります。演出力を欠いたアニメ監督の作るアニメーションは、どんなに優れたシナリオや作画があったとしても何か物足りないと思われてしまうでしょう。

人をまとめるリーダーシップ

アニメーションは当然アニメ監督1人で制作するものでないので、チームを統率する能力が必要となります。各セクションの技術を知っていることやコミュニケーション能力があることはアニメ監督を務める上で必要になることが多いです。

臨機応変な対応

限られたスケジュールの中で作品の進行管理をする必要があるのでアニメ監督にはマネジメント能力が求められます。予期せぬトラブルなどでスケジュールに変更があった場合にどのように対応するのかはアニメ監督の手腕次第です。

まとめ

アニメ監督の仕事内容についてご紹介しましたが、いかがだったでしょうか。
日本が世界に誇る文化であるアニメの監督は多くの人の心を動かすことのできる職業です。自分の思い描いた作品がアニメーションになるという感動もあります。自分でアニメーション制作を手掛けたいという人は是非将来の目標にアニメ監督を考えてみてください。

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