アニメの作品の中の非常に大切な要素である背景を担当しているのが、背景美術です。
背景のクオリティーの高さが評価されるアニメ作品もあり、その出来栄えはアニメ作品の評価を大きく左右します。
そんな背景美術という仕事の良いところは一体どういったところなのでしょうか。
また、苦労する部分などもあるのでしょうか。
今回は背景美術という仕事の良いところや苦労する部分について詳しくお話ししていきます。
良いところ
背景美術の良いところは、仕事においての自由度が高いという点だと言えます。
同じアニメ制作の仕事の中でも、アニメーターなどに比べて背景美術は仕事の型や決まりごとなどが比較的少なく、自分の要領で進めてよい部分が多いです。
その作品全体のテイストや世界観を意識することは当然必要ですが、その中で自分の個性や好みを織りまぜるということがしやすいのです。
クリエイターとしてのこだわりを持ってこの仕事に就く人は多いため、この点はとても大きなポイントとなりそうです。
苦労する部分
背景美術の仕事は自由度が高いというお話は先ほどしましたが、それゆえに頭を悩ませてしまう点もあります。
それは、「これ」という決まった答えがないこと。
アニメーターであれば作画の指示がしっかり出されていることが多いため、仕上がりのイメージがある程度明確な状態で描くことになります。しかし背景美術の場合には細かい指示が出されず、委ねられる部分が多いため、迷ってしまった時になかなか指針が立ちにくかったりします。
クリエイターとしてやりがいのあるところと考えることもできますが、そのような点において苦労する人も多いでしょう。
まとめ
背景美術の仕事はアニメーターなどに比べて自由度が高く、クリエイターとしては自分の個性を出しやすいです。
しかし答えがない分、出来栄えのイメージをしづらく、行き詰まってしまうことも多いかもしれません。
アニメーターと背景美術では、同じ絵を描く仕事でも向き不向きが分かれてきそうです。